2005年 05月 27日
ソフトウェアの違法コピーと市場規模
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ソフトウェアの著作権について啓蒙活動を行っているBSAが、2004年の違法コピーについての調査結果を5月18日に発表しています。日本が、違法コピーの少ない第8位にというニュースを聞いた人は多いと思います。
リリース内容は、世界各国の違法コピー率とその損害額のデータとその分析です。調査結果はこちらより、ダウンロードできます。
仕事をしていると、いろいろな情報や意見を耳にします。でもその根拠は様々です。私自身も、違うだろうと思っても感覚的にそう思うだけで、正確な情報源を持っていない事がほとんどです。情報を集めるところからいわゆる”マーケティング”が始まるのでしょう。今回は、マクロな数字から、見てみる事ができました。
日本はコピー天国ではない
アメリカでは、「日本もアジアの一つ、違法コピー天国には変わりない」と言われていると聞いた事がありました。しかし、そうではないという証拠になりました。アジアではダントツで少ない値でした。(アメリカ人の勝手な言い分には、耳を貸さない事、でしょうか。)
中国市場は小さくない
中国は、違法コピーの被害を考えると「市場としては小さい」というのを聞いた事があります。確か、Adobeはそう公言していたと思います。しかし、「損失額÷違法コピー率=売り上げ総額(市場規模)」としてBSAの数値から計算してみると、中国は日本の次でした(詳細な値は、会社に置いてきてしまった)。
違法コピー率の高さは、今後の市場拡大を示す?
こう読み取る事もできるのではないでしょうか。BSAの調査は昨年2003年からのデータしかないので、そういう傾向を掴む事はできないのですが、前向きにとらえると、そう考える事もできるかもしれません。
市場規模だけが進出の理由にはならない
例えば、韓国市場は目立って大きいという数字にはなりませんでしたが、地理的に狭い地域に集中している事とか何かの理由で、小さい投資で大きな売り上げになるかもしれません。
私は何か意見するほどマーケティングやビジネス開発に詳しくないので、”かもしれない”とばかり書いています。このあたり、体系的に勉強してみたいんですよね。
この調査結果は、”ソフトウェア”業界全体のデータであって、それぞれの製品はそれぞれ業界の特質に影響していると思います。例えば高価格なのが理由でしょうけれど、DTPアプリケーションは違法コピーの被害が大きいようです。だからこそ、Adobeは(まだ?!)アジア圏に注力していないのでしょう。
証拠があるって言うのは、とてもいい気分ですねぇ。すっきりします。何か発見したくなります。この調査結果の信憑性まで疑いだしたら切りはないのだけれど。やっぱり私は、理屈っぽいのかなぁ。
リリース内容は、世界各国の違法コピー率とその損害額のデータとその分析です。調査結果はこちらより、ダウンロードできます。
仕事をしていると、いろいろな情報や意見を耳にします。でもその根拠は様々です。私自身も、違うだろうと思っても感覚的にそう思うだけで、正確な情報源を持っていない事がほとんどです。情報を集めるところからいわゆる”マーケティング”が始まるのでしょう。今回は、マクロな数字から、見てみる事ができました。
日本はコピー天国ではない
アメリカでは、「日本もアジアの一つ、違法コピー天国には変わりない」と言われていると聞いた事がありました。しかし、そうではないという証拠になりました。アジアではダントツで少ない値でした。(アメリカ人の勝手な言い分には、耳を貸さない事、でしょうか。)
中国市場は小さくない
中国は、違法コピーの被害を考えると「市場としては小さい」というのを聞いた事があります。確か、Adobeはそう公言していたと思います。しかし、「損失額÷違法コピー率=売り上げ総額(市場規模)」としてBSAの数値から計算してみると、中国は日本の次でした(詳細な値は、会社に置いてきてしまった)。
違法コピー率の高さは、今後の市場拡大を示す?
こう読み取る事もできるのではないでしょうか。BSAの調査は昨年2003年からのデータしかないので、そういう傾向を掴む事はできないのですが、前向きにとらえると、そう考える事もできるかもしれません。
市場規模だけが進出の理由にはならない
例えば、韓国市場は目立って大きいという数字にはなりませんでしたが、地理的に狭い地域に集中している事とか何かの理由で、小さい投資で大きな売り上げになるかもしれません。
私は何か意見するほどマーケティングやビジネス開発に詳しくないので、”かもしれない”とばかり書いています。このあたり、体系的に勉強してみたいんですよね。
この調査結果は、”ソフトウェア”業界全体のデータであって、それぞれの製品はそれぞれ業界の特質に影響していると思います。例えば高価格なのが理由でしょうけれど、DTPアプリケーションは違法コピーの被害が大きいようです。だからこそ、Adobeは(まだ?!)アジア圏に注力していないのでしょう。
証拠があるって言うのは、とてもいい気分ですねぇ。すっきりします。何か発見したくなります。この調査結果の信憑性まで疑いだしたら切りはないのだけれど。やっぱり私は、理屈っぽいのかなぁ。
by hataraku_usagi
| 2005-05-27 00:02
| 仕事